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Hair Care Column

毛髪の構成

髪の毛は、一般的に髪の毛や毛髪とよばれている部分の他に、頭皮のなかにも及んでいることはご存知のことかと思います。

その目に見えている部分というのは、三層構造になっており、構造も量の比も海苔巻きのようになっているとよく例えられます。まず、一番外側の部分は毛小皮とよばれるもので、一般的には皆さんよくご存じのキューティクルです。その内側にあるのが毛皮質とよばれる部分で、髪のほとんどを占めている部分になります。さらにその内側の中心部は毛髄質といわれます。

○毛小皮(キューティクル)
このキューティクルは一枚が約1/1000mmというとても薄い膜で、これが何枚も重なり合ってできています。キューティクルは毛髪のなかでも最も丈夫にできてはいるのですが、一番外側の部分であるため、髪のなかでも最も損傷を受けやすい部分でもあります。また、キューティクルは先端に向かって重なりあっており、摩擦には弱いため、特に逆にブラッシングなどを行うと傷つきやすい部分です。

○毛皮質(コルテックス)
髪のほとんど(80~90%ほど)を占めているのがこの毛皮質です。たんぱく質の繊維で構成され、皮質細胞が重なり合ってできています。また、髪の毛の色が決まるメラニン色素のほとんどは、この毛皮質に含まれています。

○毛髄質(メデュラ)
毛髪の一番中心となる部分で細胞が積み重なってできています。細胞がつながっていない部分も存在しており、毛髄質の量は毛髪の太さ細さに比例しているとされます。毛髄質の役割は十分には解明されておらず、動物の毛には毛髄質の量が多いことから、もともと空気の層による保温の役割をしていたのではないかと考えられています。

サロンでの施術でダメージレスを心がけるときに毛髪に浸透する薬剤のアルカリ濃度を軽減しなおかつ弱酸性に可能な限り戻していく工夫が今も昔もサロンのテーマになっております。

 


美髪はまさに健康から

バランスの取れた安全で質の高い栄養をきちんと摂取し、胃や腸・肝臓・腎臓をはじめ毛細血管に至るまで、それぞれの器官を身体の内側から強化していけば自然と身体の隅々にまで、それぞれの細胞に必要な栄養素がきちんと送り届けられるようになります。
そして、当然の事なのですが、毛根にも髪造りに必要なそれぞれの栄養素が送り届けられます。
その結果、毛母細胞では太毛でハリのある元気な髪質の髪を造り生えさせる事が出来るのです。
これらの事からも分るように、私たちの髪は18種類のアミノ酸を中心とした栄養が素になって造られているのです。髪質のよい髪はまさに健康な身体から。

昔から中国では「髪は腎の華である」という言葉があります。
中国の医学では「腎」は腎臓をはじめ、泌尿器や生殖器系・ホルモン系・骨・骨髄・脳髄まで広く関係する臓器グループであるとされ、いわば五臓六腑の基礎をなす作用があるとされています。
この「腎」の働きが衰えた状態を「腎虚」といい様々な老化現象が現れます。
その中でも特に花(華)のように目立つ髪に例えるなら、抜け毛や細毛・薄毛・白髪といった老化現象があげられます。
また、髪は血餘(けつよ)とも言われ、血液の一部と考えられています。
そしてこの血液に一番関係の深い内臓が「肝」だとされています。
「肝」は血液の貯蔵庫であると同時に、血行を促して全身の新陳代謝を活発にします。
つまり「肝」と「腎」が活発に働くようになれば栄養をたっぷりと抱えたきれいな血液が身体の隅々にまでくまなく供給され、太毛でハリのある元気な髪を早く伸ばすことにつながります。
しかし、逆を言えば、私たちの身体に太毛でハリのある健康な髪を早く伸ばすためには、まず、髪の毛の事と同時に健康で元気な身体を造らなければならないということです。

昔から諺で「肝腎要」という言葉がありますが、これは人間の身体の中で、我々の生命活動に特に重要なまさに〈要〉の役割を果たしているのが、「肝臓」と「腎臓」であることに由来していると言われています。

髪で体の健康状態もわかるんです

私たちの身体は毎日の食事から摂り込んだそれぞれの栄養を、まず心臓や肝臓、腎臓、脳、神経といった生命の維持に直接関係する重要な器官から一番最初に、しかも一番たくさんの栄養を使っています。これは身体が自分の命を護るために必要な身体としての仕組みなのです。また、どこかに病気の部位があったりすると、その病気を治すために、あるいは仕事や運動などで身体が疲労していたりすると、その疲れを取り除き癒すなどのために私たちの身体はたくさんの栄養を消費してしまいます。このようにして髪や皮膚・爪など、生命に直接関係の無い部分に栄養が回ってくるのは身体の中で一番最後の最後なのです。これは逆に言うと、髪や皮膚・爪など身体の仕組みとしてこういった一番最後に栄養が回ってくる部位が元気であれば、身体が健康であるという事が言える訳です。それが「髪は健康のバロメーター」といわれる所以です

シャンプー&トリートメント あってますかぁ

頭皮の状態が伝える危険信号

1.髪を洗っても、すぐにベタつく。

2.洗ってもすぐにフケがでて、かゆい。

3.頭皮がほてり、ニキビや湿疹ができやすい。


多くの場合こういった方の頭皮はいつも過剰に分泌されたな皮脂で充たされています。そういった方の頭皮や髪の毛はおよそ約50種類と言われる皮膚常在菌の働きや毛穴から分泌された皮脂の酸化によって毛穴の入口に角栓が形成され、髪の毛が生えてくる際の出口である毛穴が塞がれています。そうなると、毛穴の中の皮脂は頭皮の外に排泄されなくなり毛穴の中で脂栓となり、毛根固着力を低下させ、今ある髪から新しく生えてくる髪までシャンプーやブラッシングなどほんのちょっとしたことでも常に抜けやすい状態にしてしまいます。そうなると新しく生えてきた髪の毛の寿命が本当は3年から6年あるにもかかわらず髪の毛としての寿命が来て抜けていくまでの発毛の周期(毛周期)が短縮化してしまい十分に生長しないうちに抜けていく異常脱毛が発生します。さらに過剰に分泌された皮脂は、毛穴の中で毛母細胞の細胞分裂をも鈍化させ、今生えている髪から新しく生えてくるすべての髪に対して健康な毛髪造りを阻害します

フケも抜け毛の原因ですよ

人間の皮膚をつくっていた細胞が、細胞同士のつながりを失うと、体にとっては不要なアカになります。この不要になった頭皮のアカをフケと呼びます。

つまり、フケとは、頭皮の角質細胞がはげ落ちたものなのです。頭皮からできたフケに、皮脂や汗からの分泌物が混ざると、細菌が繁殖しやすい環境をつくります。

このように、頭にたまったフケが細菌を繁殖させると、頭のかゆみを引き起こします。また、フケは細菌やカビが繁殖する温床となりやすいため、頭皮の炎症や、吹き出物を起こし安くなります。

頭皮に炎症や吹き出物が起こると、抜け毛の原因になりやすくなります。つまり、フケが原因で、抜け毛になる可能性もあるということなのです。

高級アルコール系の洗浄力の強いシャンプーシリコンベースのトリートメント剤等、頭皮の新陳代謝にとってふさわしいとは言い難いものの使用もフケの原因のひとつです。

心当たりのある皆様は日々使用されているアイテムの再確認を。


十分な睡眠

抜け毛の予防のための大切なことに、規則正しい生活習慣ということが挙げられます。

その中でも特に、抜け毛を予防するためには、十分な睡眠をとることは、大切なことの一つです。

毛髪は夜間に成長します。

睡眠中に充分な血液が皮膚に流れることによって、毛母細胞に十分な栄養が運ばれていきます。また、日中に受けた皮膚や髪のダメージも、就寝中にホルモンや免疫細胞が活発に作用し、修復してくれます。抜け毛を予防するためにいろいろな方法で努力をしていても、睡眠時間が十分にとれていなければ、大切な毛髪の成長を妨げてしまうことにもなりかねませんので、気をつけたいものです。


シャンプー剤で抜け毛??

髪の毛を清潔にするシャンプーですが、種類によっては、抜け毛の原因となるものがあります。

シャンプーには、合成系天然素材系の、2種類があります。市販のシャンプーは、石油系の種類のものが多く、石油系の種類のシャンプーは、合成系の界面活性剤をベースにして作られています。

合成系の界面活性をベースにしたシャンプーは、浸透性が高いので、頭皮の毛包の奥まで入りこんでいき、このことが毛根周辺の細胞にダメージを与える可能性があります。

石油を原材料とする合成系の種類のシャンプーと比較して、天然素材系の種類のシャンプーは、抜け毛などの副作用はほとんど見らません。

天然系の種類のシャンプーの場合は、抜け毛に対して逆に好影響をもたらすと言われています。抜け毛が気になる方は、シャンプーの種類に気をつけて、3年、5年先の抜け毛の対策になる種類のものを選ぶようにしましょう。


男性の抜け毛について

現代では、日本人男性の約3人に1人が抜け毛、薄毛などで悩んでいるのが現状だそうです。

抜け毛、薄毛の原因には、パソコンやゲーム機器などの普及から、生活習慣が不規則になりがちであり、それと同時に、就寝時間も遅くなっていることがかかわっているようです。

社会環境によるストレスも大きく関わっているのではないかともいわれています。

また、食生活が欧米化し、栄養価が低くカロリーの高い食事が多くなったことなども、抜け毛、薄毛の原因と考えられています。このままの生活習慣を続けていると、成人男性の抜け毛、薄毛は、これからも増え続けていくことになるでしょう。

そういう意味ではまず抜け毛対策は生活習慣の改善にありといっても過言ではないかもしれません。

また、抜け毛、薄毛の発症年齢や進行スピードなどは、人それぞれですので、生活の中で、抜け毛が目立つようになったり、髪全体の量が減ってきたなどの薄毛の状態に気づいたら、抜け毛、薄毛の原因になっている生活習慣や食生活の改善を心がけるとともに、使用中のシャンプー、コンディショナーの相談を専門美容師さん受けるのもよいでしょう。

抜け毛、薄毛の治療には、早めの対策をとることが大切です。AGA(男性型脱毛症)などは抜け毛、薄毛はほおっておくと進行していきますので、もっと早く対策をとっておけばよかったと後悔しないよう、早めの対策を考えましょう。


毛髪のメカニズム

髪はもともと皮膚の一部が変化したもので、皮脂腺や汗腺と一緒に胎児の発育とともに発生してきます。 従って、髪が発生は皮膚の発生に伴って生まれ、角化の形成が進行して一本の太い髪となるのです。
髪が生える発毛のメカニズムは最初に毛包が造られることから始まります。 胎児の時に皮膚が陥没して毛包ができその下部にある髪の製造工場に当る毛母細胞で細胞分裂が行われ、髪は生長していきます。
 髪が生え、そしてその生長に必要な栄養素は18種類のアミノ酸であり、毛細血管によって運ばれています。
髪にはヘアサイクル(発毛周期又は毛周期という)があります。
髪は毛母細胞が刺激を受けて細い髪から生長を始めますが、この生長する期間が男性で約3年~5年、女性で約4年~6年続と言われています。
 生長とともに最初は細く軟らかかったものが次第に太毛でハリのある硬い髪になって行きます。やがて生長が鈍くなる退行期(約3週間)となり、完全に髪の生長が止まる休止期(約4ヵ月~6ヵ月)となって髪は抜け落ちます。休止期の終わり頃になると、古い髪の毛は頭皮の上部へと上がって行き、その下の部分では、次の新しい髪になる毛芽が発生し生長の準備が始まります。
 毛穴の中が健康な状態なら脱毛と同時にすぐに新しい髪の発毛が始まるのですが、ストレスや何らかの原因でこうした移行がうまくいかない場合があるのです。
この状態が続く事によって抜け毛が多くなり髪が薄いという状態になってしまうのです。
髪は1本1本が独立した生長サイクル(発毛周期又は毛周期という)を持っており、独自に生え替わっていきます。
髪は年齢によって変化します。乳児や幼児の髪は細く、軟らかく、毛表皮を成人のものと比べてみると、乳幼児は半分くらいの厚みしかありません。
それが年齢とともに太くなり、10代に入るとほぼ成人と変わらなくなります。

私たちの髪の毛は通常一つの毛穴から3本又は5本生えています。年齢や男女によって差はありますが、一つの毛穴から3本または5本生えている髪の毛のうち、いわゆる主毛と言われるものを除いておよそ3・4年~6・7年前後の周期で毎日自然脱毛と発毛を繰り返していると言われており、1日50本~60本位の抜け毛であれば特に心配いりません。
通常、毛根の一番下の部分にある「毛乳頭1」から栄養が受け渡された「毛母細胞※2」が細胞分裂を繰り返すことによって髪の毛が造られ、その髪が上に押し上げられて毎日生長しています。

※1 毛乳頭 毛根部分の最深部にあり、髪の毛を造るために必要な18種類のアミノ酸を中心とした栄養が血液によって送り届けられ、毛母細胞に栄養の供給やヘアサイクル(発毛周期または毛周期)などの情報伝達を行うなど毛髪の生長を司る重要な組織
※2 毛母細胞 血液によって毛乳頭に送り届けられた18種類のアミノ酸を中心とした栄養を髪の毛に造り替える、毛髪の製造工場に当たる組織

抜け毛の原因

① 毛乳頭への血液の流れの悪化
② 毛母細胞の衰え
③ 男性ホルモンや皮脂の過剰な分泌
④ 自分の心の許容量を超えたストレス
⑤ 頭皮の汚れ・毛穴の詰り
⑥ 髪の素となる18種類のアミノ酸を中心とした各種栄養の不足または栄養のアンバランス



このように大きく分けただけでも、以上のような事が原因として考えられます。
また、髪が薄くなってしまうとほとんどの方が「年齢のせい」だとか「遺伝のせい」にして諦めてしまっているのではないでしょうか?
髪はそれが普通に有るか無いかによって、外見上の見た目が善い悪いなどファッション的なことも確かにあります。しかし本当は頭皮環境や毛髪の状態が健康状態のバロメーターにもなります。


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