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Healthy Column 2012年2月アーカイブ

半身浴と足湯

皆さんがご自分で出来る足湯や半身浴の仕方をご案内します。
足湯も半身浴も下半身を温める治療法です。
下半身を温める事で、上熱下寒や表熱裏寒の寒を取り去り、上部や体表面の熱との交流を促す事で自然治癒力を上げます。
つまり頭寒足熱という状態を作り出す事です。
お湯の温度としては、38~40度位のぬるま湯を用意します。
ここに足だけ、風呂の場合、半身だけこのぬるま湯につかります。
この時、手はお湯につけないでください。
時間的には15分~20分位を目標にしますが、、もっと長くても問題ありません。
決まった時間はなく、各自が気持ちが良いと思われる時間を基準にしてください。
体が温まりしっとりと爽快な汗がかける程度が理想的です。
ここで注意してほしいのは決して熱いお湯を使用しない事です。
熱いお湯を使用すれば、すぐに体が温まる気がしますが、実はこれでは体表面しか温まりません。
ぬるま湯にゆっくりつかる事で体の芯から温めてくれます。
まるで、魚を焼いている時と同じです。
強火で焼くと、表面しか焼けず、内側は火が通ってない事がわかります。
内側まで、火を通すには、弱火で時間をかけて焼く事が必要です。
これが、足湯や半身浴にも当てはまるのです。
これを1日1~2回出来れば、理想的です。
足湯や半身浴で一番最後に冷水をかけてあげると更に効果的です。
これは、温めた足や下半身の熱を体内に入れて逃さない方法です。
最後に濡れた足や下半身、特に足の指の間をよく拭き乾燥させます。
足元が冷めないうちに、靴下をはいてください。
そのまま、就寝していただくともっと効果的です。
足湯や半身浴は単なる入浴とは違い、自分で出来る唯一の方法です。最近では足湯専用にフットバスなる物が発売されていますので、これを利用するのも一つの方法でしょう。
足湯や半身浴をすると、体に疾患がある場合、表向きの症状が激しくなる事があります。
しかしこれは自然治癒作用の解毒、排膿、発熱作用の現れですから、心配いりませんが、どうしても苦痛が強くなるようでしたら、足湯や半身浴の時間を短くして徐々に長くして行けば良いでしょう。、是非実践してみてください。

適度な運動

運動不足になると筋肉量が減少し基礎代謝が減少するため、食事で過剰摂取になりがちです。過剰分の血糖や中性脂肪は脂肪として体につくだけでなく、血液中に増加する事で血液をドロドロにしたり、血管に付着して動脈硬化の原因にもなります。血液が活発に流れる機会がないために、老廃物が体内に蓄積していきます。

 流れにくくなったドロドロの血液を運動で無理に流れさせると、かえって危険なのではと考えてる人もいますが、決してそんなことはありません。運動をするとすぐに筋肉が血糖などのエネルギーをたくさん消費するため、血糖値が下がり血管が自然と広がる事で、流れにくかった場所でも血液が流れやすくなります。

 しかも毛細血管に血液がどんどん送りこまれて刺激を受けると、毛細血管は枝分かれを始め、これまでは届きにくかった場所にまで血液がしっかりと行き渡るようになります。また血行がよくなる事で血液内のろ過スピードが早まるため、蓄積していた老廃物の排泄が促進し、きれいな血液になっていきます。

 運動のメリットはあげるとキリがないほどですが、決して呼吸が苦しくなるような激しい運動をする必要はありません。むしろ急激な激しい運動は血液をドロドロにしてしまうため逆効果です。運動というとジョギングや水泳などを想像しがちですが、決してそのようなことをしなければならない訳ではありません。生活の中でいかに体を動かすかがポイントです。エレベーターを使わずに階段を使ったり、ちょっとした距離は自転車や車を使わずに歩いてみるのも効果的です。心拍数が上昇する程度の軽い運動から始めてみましょう。体を動かすようになってくると、次第に活動量も増え、運動してみようという気になってくる見たいです。

人体の陰陽

人体

人体を陰陽に分ければ、上部は陽下部は陰の性質が強くなる事になります。
実際に足元は冷えやすく、頭はのぼせやすい場所でもあります。
サーモグラフィーで人体を見ると上部と下部では5度以上の温度差が生じる事もあります。
ではなぜ、上部が熱く、下部が冷えやすいかについて考えてみましょう。
私たち人間は、4足歩行の状態から2足歩行へと進化してきました。
すると、上下の高低差は、4足歩行の動物に比べ、非常に大きくなっています。
太陽の影響も受けやすく、熱は上へ上へと上がる性質からどうしても上部の熱が強くなりがちです。
また、全身の体毛は動物に比べ少なく、汗腺の発達具合から考えてもわかるように非常に汗をかきやすい構造が出来上がっています。
これは体表面の熱を汗を通して排泄しているのです。
それだけ、熱を排泄しなければいけない構造を持っていると言う事です。
つまり、上部や体表面では熱が多く、陽の偏りが起こります。
上記の理由で下部では陰が、上部では陽が偏ってしまい、陰陽の偏りが起こってしまっているのです。
本来陰陽はお互いに密接な関係があり、陰や陽自体が単独では存在できません。
陰陽の交流がしっかりとできれば、心身ともに健康が保てます。
しかし、陽である熱は、陽である上部が居心地が良く、、陰である冷えは陰である下部が居心地が良くなり、お互いが交流しにくくなってしまいます。
この状態が強まれば、冷えのぼせという状態が起こってきます。
この状態が起こる原因は、人体の構造にも依存しているのですが、実は冷えに問題があります。
私たちは、何も気にせず体を冷やす食品や医薬品を摂取したり、生活を送っています。
この為に人体内では、陰である冷えが強まり、この陰が上部を助ける事が出来ずに、上部では熱症状が強くなってきます。
つまり、上部で起こるのぼせや熱症状というのは冷えが要因で起こっている仮の熱症状なのです。
これを東洋医学では上熱下寒と言います


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